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~ナザレのイエス~

バージンロード

私がかつて経験してきたことをおぞうたまの質問に答えながら
ベクトルを決めて注意深く歩み進んでいく。

始点から次々に地点を歩み、終点についた。

その出発点と終点を結んだ線を歩む。
コレが私の人生の凝縮。これまでの歩みの縮図である。

その道を注意深く、注意深く進む。
足取りは厳かで厳粛な感じがする。目線は明るい。

「名札をつけるとしたら、この道に何て名前をつけますか?」

そうおぞうたまから問われ、もう一度歩んでみる。

もっと注意深く、微細な感覚にまで注意を向けて。。。

歩んでいる最中にピンときた。
目線、歩み、漂う空気、すべてが一致した。

「『バージンロード』です。」

私は目の前に広がる未知の世界へと向かって歩んでいた。
それは結婚で表される。

もう二度と過去には戻らない。今まで生きてきた過去は、もう私とは無縁である。
新しい新天地に馴染み、新しい未知に向かう。

その私はとても若く初々しく希望に溢れている。

それはもうすべてがすでに決まっているかのようだと思った。
ベクトルはバシッと決まっていて、私は驚きと興味のままに進む。

一回り大きな自分。これに気づいた。
これが小さな今までの私を導いていた。

その自分がみる今までの小さな私は、この大きな自分とは無縁のようである。

私は始点に赤ちゃんの自分を置いた。
記憶はふとんに寝かされた私が天井を見上げて、生まれてきたことを後悔していた。。。

(なんで生まれてしまったのだろう。。。)

赤ちゃんの私はこの世を嫌っていた。
自ら掛け布団を顔までかけて窒息死しようとした。
真っ赤な顔でいる私に母が気づいて、私は生き延びた。
しかし、マインドは固く私に話しかける。

「もう生きても意味がない・・・」この悲惨な前世での記憶が私を引っ張りつづけ、
「今決めなければ!」「一刻の猶予もない」という切羽詰った感覚の中にいた。
私のこれまでの人生はこの死と共にあった。

しかし、どうだろう。。。
このバージンロードを歩んでいる一回り大きな自分となった今、
その時の記憶を念頭に歩んでも、それは全くの別世界にあった。

赤ちゃんの私が布団に寝かされ、天井を見上げている。
シチュエーションは一緒だ。

しかしそれは「誕生」だった。

バチッと目を開けた私はここに生まれたことを望んでいた。
まるで大人になった自分がバージンロードを歩むことに向かって誕生したかのようでもあり、
バージンロードを歩んだ私が、新しく生まれたかのようでもあった。

おぞうたまはおっしゃった。
「あなたのこれまでの人生は苦しみも喜びもすべてこのためにあった。
すべては、この一回り大きな自分へと導かれていた。」

今までの過去がガラリと変わった瞬間だった。

「もう一度歩いて。」おぞうたまそう言われバージンロードを歩む。

「何が見えますか?」

見えるもの、それは天使たちだった。
天使たちがベールを上げ、私を迎えている。
天使が私の手を取り、私を導いている。

そう伝えると、おぞうたまは静かにおっしゃった。
「まるで、ピカソミノタウロスが少女に導かれるように。。。」

まさに、それだと思っていた。私は導かれている。。。

次の瞬間、にゃーちゃんが私の膝に爪を立てて、猫キックをしてきた。

痛っ。。。

おぞうたまはにゃーちゃんに「ありがとう」とお礼を言って、
頭をなでながら私にこの意味を教えてくれた。

「イニシエーションですよ。この痛みが、もう前に過去に戻らせないのです。」
この痛みが、私に後戻りしないという刻印を押してくれた。
かつての死に彩られた過去はもう二度と戻れない。

私はスクッと立ち、目を光へと見据え、このバージンロードを歩んでいる自分を
日常で何回も思い出すのだ。

 

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