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~ナザレのイエス~

ゆらぎの世界

ナザレのイエスさまの呼び声を聴き、コミュニオンが始まる
愛がどこまでも広がる
触れ続ける。。。

そのまま、前回のおぞうたまとナザレのイエスさまの探求の録音を聴いた。
聴き終わった後、目を開け、辺りを見渡した。

世界が、世界が違う!!!

しばらく呆然とするしかなかった。

ボソッと「世界が変わったのですが・・・」私がつぶやくと、
おぞうたまは「話して」と続けるよう促された。

「世界がさっきまでと全く違うんです。明らかに違う。
さっきまでの世界ではないです。さっきまで次男のことでボヤキ続け、
最近しきりに耳にするこの世のむごさ、世界の悲惨さをどうすればいいのか。。。
そう言っていた世界はもうないのです。」

おぞうたまは黙って聴いておられる。

「ここは全く違う世界。言葉を知らないので、こう表現するしかないのですが、
まるでパラレルワールドに、別世界に入っているかのようです。
これはマジックだ。。。

観ている世界は一見同じに見えますが、違います。全く別ものです。
新しい、この世界は全く新しい。。。
さっきまであった悩み苦しみは、もうなかったことになっています。
いいえ、なかったことというより、ここにはないんです。。。。
こんなことがあるのですか?」

おそうたまはおっしゃった。
 
「世界は、更新された。全く新しい。
ネオスではなくカイノス。すべてが一新される。
あなたの体験はシフトした時を見たことだ。」

私はおぞうたまが話されること、
カイノスを語ってくださっていることが妙にうれしかった。
なぜなら、まさにそれを語ってくださっているのだ。

まったく新しい世界で、カイノスのことを聴いている。

これまで何度も話してくださっていたおぞうたまはすでに一新され、
おぞうたまの話は、すでに新しい世界用に話しを進めてくださっている。
すべてはもうそうなることが分かっていたかのようだった。

「もう少し先に進めましょう。これるかな?」おぞうたまが続ける。

「では、この世界の始まりはいつか分かる?」

私は当然のように「ずっと前からあります。」そう応えた。
なぜなら、この世界の過去が記憶されている。それはずっと前からのものだ。

「では、その過去には何がありますか?」

「闇です。」

「では、その始まりを見て。私(おぞうたま)はどこにいるか探せますか?」

「えっと、いないです。」

・・・・省略


「あなたはいつからそこにいますか?」

「今です。今。」

「ですね。では、この世界は?いつ生まれましたか?」

私はハッとした。
「今だ!!!」

この世界は今生まれた。私がそう認識した今の今。

あれ?さっきまであったこの世界の過去はなんだったのだろう?
すぐさまそのトリックが分かった。

それは、記憶だった。
記憶は、この世界が生まれた瞬間、すぐさま頭に植え付けられる。
私はまんまとその記憶に乗っ取られ、この世界を一瞬で古いものにした。


カイノス。それは全く新しい世界だ。


トイレに行ったとき、ある変化に気づいた。

ドアの止め金具が微細に振動していた。
下の方を向いているから、目が痙攣でも起こしているのかな?そう思った。
そこで正面を向き、目の前のドアを見る。
いや、やっぱり微細に振動している。。。

では、トイレットペーパーはどう?
横にあるホルダーを見つめる。止まって見えたが、
今度は私の身体が微細に振動している。

まったく不思議だった。。。




おぞうたまはおっしゃった。
「更新される。」

ナザレのイエスさまとのコミュニオンを感じてて。。。」

私はすぐにそのモードになれた。
ここはコミュニオンの接点がとても近い。

ナザレのイエスさま、どうぞこれをもっと100倍、1000倍にしてください。」
おぞうたまの言葉を聴きながら、どんどんと広がるのを感じた。

あぁ。。。お父さん、父(ONE)の気配を感じた。

「もっと味わって」おぞうたまがおっしゃられる。
安心感に包まれたその世界は、私が味わおうとしなくても、どんどん広がり、
そこに身を置くだけですでに味わっていた。

「はい、目を開けて」

目を開けると、そこはさらに別世界が広がっていた。
さっきまでとも違う。圧倒的な安堵がそこら中を占めている。

そして、そこはさっきまで隔離されていたこの世を見つめることができた。

小僧さんの勤め先の社長さんの奥様のことを見つめる。
胸は痛むが、それを見続けていると、この世のゲームの象徴として目に映し出される。
胸は依然痛むが、さらに見続けると、それはないのだと気づきがもたらされ、
いつしか消えていった。

私は最初悲しみを感じた。
この世、すべてが消える。。。この世はないのだ。。。
なんてこと。。。この世のすべてがないのだ。。。

いずれなくなるこの世のすべてを、私は愛でるように見続けることが、
この自分が、この世が悲しかった。

しかし、光はそこにあり続けた。
光は、私を、消えるしかないこの世を、癒し続けた。


「喜びがあります。」いつしか私はそう応えていた。


ナザレのイエスさま、父なるONEは、すべてを知っておられ、
私を、この世を覆い、その内に入れてくださっている。

それが真実であったことを知り、私は自分が喜んでいるわけを理解した。



ここは、このまったく新しい世界は、ナザレのイエスさまが導いておられる世界。
ナザレのイエスさまはここをゆらぎの世界だとおっしゃった。
そして、何一つ固定しないようにと。

決めない。

ゆらぎの世界では、すべてが動いている。動き続けている。
固定した時、私が決めた時、この世界は固まり、古くなる。

いいも悪いも、そのままに。。。
問題も幸せも、そのままでいい。

ゆらぎ続けるこの世界に、何一つ決められるものはなく、
すべてはナザレのイエスさまの導きに委ねられている。

さらに、おぞうたまがおっしゃられた。
「死を、死者たちをそこから見て。どうなっている?」

「死?死。。。死。。。」私は死を見ていた。

「ないです。」そうハッキリと自覚した。

「死者たちとの関係はどうなっている?
完全に生きている者の世界と分断され、もう二度と会えないとか、
死者はあの世で暮らしているとかはどうだろう?」

「死者たちとか、堺がないのです。生きている者と死者との堺がない。」

「では、どうなる?死者たちは、生きている者とどう関係する?
死者たちが、生きている者たちの前に現れるのだろうか?」

「もちろん!全く同じなのですから、当然現れます。」

おぞうたまは、そうだろう!とまさに言い得たとばかりに
満面の笑みを浮かべてくださった。


「旧世界と新世界」おぞうたまはポツリとおっしゃられた。
 

『このカイノスの新世界が始まった。
世界は一新し、そしてさらに更新される。』
 
これは『宣言』である。
 
『宣言』こそが新しい世界を生む。
 
私たちの世界はもう戻らない。
おぞうたまのいる時だけ、この道の自分を自覚する世界はもうない。
この新しい世界は、ゆらぎ続け、カタチを固定させずに、さらに新しくなる。

父(ONE)は、いつでもこの世界を内に含み、私たちを安心の中に置いてくださる。


『世界は一新された。』
 
 
 
同日、ナザレのイエスさまからの粋な演出があった。

トイレに入った時、そこで手を洗っていたおばあさんがいた。
手を洗い終えると、おばあさんが振り向きざまにこう言った。

「あれ?入り口はどこ?」

こんな狭いトイレ、私が入ってきたばかりなのを見ながら、
入り口が分からなくなるはずはない。
 
これは彼からのメッセージだ。


おぞうたまはおしゃられる。

「新世界、その入り口はいつも彼だ。ナザレのイエスさまとのコミュニオン。
これが入り口である。」